スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION

『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』（通称OG）は、バンプレストが手掛けたゲームボーイアドバンス用のシミュレーションRPGで、2002年にリリースされました。この作品は、SDにデフォルメ化されたロボットたちが登場し、魅力的なキャラクターたちの壮大なバトルを楽しむことができます。キャッチコピーにも表現されているように、「“鋼鉄の協奏曲”――、始まる。」という言葉が示す通り、ゲーム全体がロボットたちの調和と戦いの物語に満ちています。

ゲーム概要

このタイトルは、スーパーロボット大戦シリーズの一部であり、特に「ORIGINAL GENERATION」シリーズの第一作目です。本作では、特徴的なこととして、他社のアニメやゲームからのキャラクターが登場することはなく、すべてのロボットとキャラクターはバンプレストのオリジナルです。これにより、独自のストーリーや設定が展開され、バンプレストの創り出した世界観を存分に味わうことができます。シナリオは全43話、74ステージに及び、非常にボリューム満点です。ストーリーの基盤には、過去の作品である『スーパーロボットスピリッツ』やドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』がありつつも、結末には新たなアプローチが取られています。

プレイヤーは、2人の主人公、キョウスケ・ナンブとリュウセイ・ダテのいずれかを選ぶことができ、それぞれ異なる展開を楽しめる仕組みとなっています。さらに、携帯機として初めてユニットのフルアニメーションを実装し、キャラクターの表情も豊かに表現された点は、当時の技術の進歩を感じさせます。

ストーリー背景

物語は新西暦179年に始まり、アイドネウス島に隕石メテオ3が落下するシーンから展開されます。この隕石に関する調査を行ったビアン・ゾルダーク博士は、メテオ3が人工物であることを突き止め、その影響を受けてEOTI機関を設立します。しかし、この機関の設立を契機に地球に訪れる異星人の襲撃を予見したビアン博士は、過激な手段を用いて軍事政権を樹立するためにディバイン・クルセイダーズ（DC）を結成します。その後、地球連邦軍がDCとその支持勢力を撃退しますが、事態は異星人との戦闘という新たな局面へと発展していくのです。

参戦作品とキャラクター

本作にはバンプレストオリジナルのロボットとキャラクターが豊富に登場しますが、具体的な作品のクロスオーバーという概念は存在しません。代表的な機体には、R-1やアルトアイゼン、グルンガスト弐式などがあり、これらはそれぞれ異なる作品からの設定を持つオリジナルキャラクターとして描かれています。

ゲームシステム

OGには便利なゲームシステムが組み込まれています。「ボタン配置の左集中」設定によりユーザーが片手でプレイしやすくなっています。加えて、熟練度システムや武器換装機能、特殊武器、パイロットの育成システムなどが搭載されており、プレイヤーは戦略性の高いプレイを楽しむことができます。特に、熟練度による敵の出現数の変化や隠し要素、パイロットポイントを使用しての能力カスタマイズなど、奥深いゲームプレイが可能です。乗り換えシステムも特徴的で、他の作品と異なり自由にユニットを選ぶことができるため、プレイヤーは多様な戦術を展開できます。

ストーリーの関連作

この作品は、その後の続編として『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』が登場し、また『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』としてPlayStation 2にリメイクもされています。さらにドラマCDやコミック、アニメなど、多岐にわたるメディア展開が行われています。

まとめ

『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』は、バンプレストが創造した完全オリジナルのロボットを扱った、ファン必見のシミュレーションRPGです。シンプルながらも戦略的な戦闘と、豊富なキャラクターの魅力、そして独自の物語がプレイヤーを引き込んでいく、魅力的な作品となっています。

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